プロフィール
名前:片山 尚徳さん
出身地:大阪府
現住所:宍粟市波賀町
職業:狩猟・飯見棚田米の生産
所属:飯見夢むら棚田の会
年代:30代
大阪府から宍粟市へ
この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。
今回話を聞いたのは、地域おこし協力隊の制度で大阪府から移住し、狩猟・飯見棚田米の生産をされている片山 尚徳さんです。宍粟市に移住した経緯、現在の暮らしや魅力について語っていただきました。
インタビューの様子はYouTubeにもアップされています。
移住のきっかけは?
移住のきっかけはなんですか?
大阪でサラリーマンをしていた時から狩猟をしていました。
11月から3月まで狩猟期という期間に入り、大阪の猟友会でご縁があって、宍粟市山崎町の与位という地域に遊びに行かせていただいたことが、そもそものきっかけです。
– 狩猟と棚田米の生産 –
主な活動である、狩猟と棚田米の生産について詳しく教えてください。
私は協力隊の活動の一環として、お米の生産と獣害対策、さらに棚田米のPRを行っています。
狩猟については、波賀町内に限らず、鹿・猪の獣害が大きい問題となっています。畑をしていても獣にやられるというのが実情で、その実情から有害駆除という制度があります。
有害駆除を行いながら、棚田米の生産もしており、波賀町の飯見地区では、棚田米が盛んで、全部耕作されています。
協力隊は来年で終了しますが、その後も狩猟と棚田米の活動は続けたいと考えています。
狩猟を始めた理由
狩猟を始めた理由はなんでしょうか?
狩猟を始めたきっかけは、元々鹿や猪を捕りたくて始めたわけではありません。
僕は犬がとても好きで、犬に安心で安全な食べ物を与えたいというこだわりがありました。鹿肉が犬にとって良いという情報をインターネットで見て、鹿肉を自分で捕ってみようというのが狩猟を始めたきっかけです。
もし犬を飼っていなかったら、狩猟を始めていなかったかもしれません。最初は鹿を狩ることに抵抗感がありました。
実際に鉄砲で鹿を撃ったときは、背徳感がすごく「えらいことをしてしまった」と感じました。
犬のために狩猟をされているのは、とても素敵ですね!
今後の夢や目標は?
今後の夢や目標はありますか?
現在は田んぼを耕作していますが、もう少し大きな機械を導入し、田んぼの面積を拡大したいと考えています。
これは営利を目的としたものではなく、自治会への感謝の気持ちから来ています。
今後も全部耕作している田んぼを継続するには、今元気にお米を作っている方々も、5~10年後には作業が難しくなる可能性がある為、その人たちの意志を引き継ぎ、田んぼを続けていくことを目指しています。
移住を考えている方へ
移住を考えている方へアドバイスやメッセージをお願いします。
宍粟市全域に目を向けると、家族を養えるだけの給料をいただける企業はそれほど多くないと感じます。
しかし、逆に考えると働く場所の選択肢が限られていることは、自分自身で何か新しいことを始めるチャンスでもあります。都会から来られる方にとっては、自分を試す絶好の機会になると思います。
生活環境に関しては、空気が清浄で、景観が美しく、特に自然が好きな人には最適な場所だと思います。
情報
■飯見夢むら棚田の会」:instagram.com/iiminotanada/