宍粟市に来る前は、神戸でビーチバレーやジムのトレーナーをしていました。

バレーボールでは、プロのアスリートとして生きたいと思った時期もありましたが、挫折を経てビーチバレーに出会いました。そこで多くの素晴らしい人々と出会い、感謝しています。

その後、ビーチバレーをやめて悩んでいた時に、昔の先輩からジムのトレーナーの募集を教えてもらい、ジムトレーナーとして働き、そこで今の夫と出会いました。

夫の実家が宍粟市で、移住しました。

移住のきっかけを振り返ると、最初は田舎が嫌で行きたくなかったのですが、夫の実家に帰省するたびに宍粟の魅力に気づき始めました。

川で泳いだり、夜に散歩して星が綺麗だったり、朝に散歩すると空気が新鮮で、冬は雪が深く積もり、四季を全身で感じることができました。

都会に住んでいたときは、自然を感じるために旅行に出かけるのが普通でしたが、ここでは毎日の生活の中で自然を体験することができます。

そうしているうちに私が宍粟市に住みたくなりました。

昔から憧れていたログハウスでも暮らして、料理をしながら、子供たちが泥遊びをしたり、山や川が見える景色を楽しんだりする田舎暮らしを楽しんでいます。

何もないんだけど、朝起きて外に出た瞬間に吸える空気が、こんなに贅沢なことはないと感じます。

昔、子供の頃に旅行で行った時の朝の散歩で感じた空気感を、毎日味わえるんです。

これを言うと、昔からずっとこっちにいる友達からは「いちいち感動しすぎ！」って突っ込まれますけど、「感動しないともったいない！」と思います。

寒い中での凛とした空気とか、雪が積もった時の音を吸収した静寂感とか、五感を使って生活を楽しむことができます。

田舎では、お金がかからない遊びができるようになりました。

ここでは自然の中で子供達が自分たちで遊びを見つけることができるんです
それは大人になってもきっと役立つと思うんです。

2年前からは私自身も川に潜ってみるようになりました。水がとても綺麗で、魚が泳いでいるのが見えるんです。

大人になっても川遊びは楽しく、子供心が蘇るような感覚があります。

昔勤めていたジムでいろんなレッスンを担当させてもらっていたんですけど、その中の一つにアロマを焚きながら「心を整え、体を整え、呼吸を整える」というレッスンがありました。

若い時に資格でも取っておこうかなという軽い気持ちで始めましたが、勉強が思っていた以上に難しかったんです。勉強中は、リラックスどころかストレスになったくらいです（笑）

でも、その勉強のおかげで今、人に伝えることができるようになったんです。

最初はアロマの効能をあまり信じていなかった部分もありましたが、自分で調合して実験し、家族に実験台になってもらって試していくうちに、効果があると感じるようになりました。

ここに引っ越してきた時、病院が少なくて選べないという現実に直面し、病院に行くまでの時間や待ち時間、診察の後にどっさり薬をもらうことがとてもストレスでした。

その時、アロマを使って自分と家族のケアをするようになり、病院に行く回数が減りました。

実際にアロマリラックスというものも行なっています。

宍粟市にはスポーツジムがほとんどない為、「誰でもできる簡単な動きをみんなで一緒にやろう！」と思い、公民館で地元の人々に向けたアロマリラックスをスタートさせたことがきっかけで、今の私のアロマテラピーがあります。

私の目標は、一家に一人のアロマセラピストを置くことです。
今も少しずつアロマを取り入れる人が増え、子供の状態について相談を受けることもあり、その度に、調合してケアの方法を教えています。

病院に行く前に自然治癒力を高めてケアするという考え方です。

アロマテラピーについては、香りを楽しむだけでなく、実際に皮膚から吸収させて効果を感じるものです。

もちろん、薬に頼ることもありますが、病気になる前のケアとしてアロマテラピーを使っていただけたらと思っています。

せっかく住むなら、楽しく住むために事前の下調べが大事です。

地域ごとに自治会の雰囲気も違うので、ちゃんと調べて関係性を作ってからの方が、後々楽になると思います。

地域によって本当に違うので、しっかりと自分たちの目で見て、体感してもらったほうがいいと思います。

最初はよそ者と思われるかもしれませんが、少しずつ歩み寄っていけば、きっと素晴らしい繋がりや関係性ができると思います。