プロフィール

お名前:植木 雄耶さん
出身地:広島県→東京
現住所:宍粟市波賀町
職業:HAGA KONIGIRI-ハガコニギリ-店長
年代:20代
移住年月:2023年

東京から宍粟市へ

この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。

今回お話を伺ったのは、東京から宍粟市へ移住し、おにぎり屋さんの店長をされている植木雄耶さんです。宍粟市に移住した経緯や、現在の暮らし、そしてその魅力についてお話しいただきました。

インタビューの様子はYouTubeにもアップされています。

自己紹介

こんにちは。HAGAKONIGIRI -ハガコニギリの店長の植木です。
よろしくお願いします。

HAGAKONIGIRI -ハガコニギリとは?

ハガコニギリとは?具体的にどのようなお店なのか教えてください。

ハガコニギリは、HAGA TOWN(波賀インフォメーションセンター)といって、地域の人が交流できる空間を作ることをテーマにした施設の中に位置しています。

施設の中には、3つのショップが入っていて、観光案内所(アパレル・グッズ販売)とおにぎり屋さん、お酒が飲める空間もあります。

そんな施設にあるおにぎり屋「ハガコニギリ」のコンセプトは大きく2つあります。

まず、なぜこの波賀町でおにぎりを提供するのかという点ですが、波賀町は水源が豊かで、水が非常に綺麗な場所です。

このため、ここで採れるお米は非常に美味しく、地域の人々はそのお米の良さをよく知っています。

お米の価値を再認識してもらい、さらに世界に広めたいという思いが一つの理由です。

また、「コニギリ」という名前の通り、小さなおにぎりを提供しているのは、たくさんの種類を少しずつ楽しんでいただきたいという思いからです。

全部で6種類あり
・藁製梅干し
・昆布アーモンド
・ツナマヨ粗挽胡椒
・海老マヨ花山椒
・塩麹サーモン
・たらこクリームチーズ
などがあります。

とても美味しそうですね!では、ここでお店をオープンしようと思った経緯を教えていただけますか?

もともとここは「ニコニコマート」という場所で、その跡地で何か新しいことをしようという話がありました。

波賀町にはお弁当屋さんがあって、それを復活させたいという思いから、ここでおにぎり屋さんを始めることになったんです。

私はもともと飲食業をしていたので、そのご縁で店長を務めることになりました。

移住前は?

移住前はどこで何をされていたんですか?

東京でヴィーガンやグルテンフリー、アレルギーフリーのタルト屋さんを3年間やっていました。

しかし、お店をやりながら気づいたのは、地産地消に興味があるということです。

東京では消費は多いですが、地元の食材を使うことは難しい。

自分たちの土地での生産に関わりたいと思うようになり、それが移住のきっかけとなり、2023年の10月に移住しました。

東京での生活に限界を感じ、地方でエネルギーを使いたいという思いが強くなりました。

移住してよかったことは?

移住してよかったことはありますか?

良かったなと思うのは、やはり「農のある暮らし」ができるというのが自分にとって一番大きいですね。

東京で農業をやろうと思うと、友達や知り合いの田んぼに行くために片道2時間半かけて通っていたんですよ。

それが、こちらでは歩いて10歩くらいのところに畑や田んぼがあるというのが、本当に素晴らしいです。
ストレスフリーで健全な生活を送れるなと感じています。

また、街の人との交流も温かくて優しいですね。
分かち合いの精神が強く、何か余ったら分け合うという風習があり、ご近所付き合いが頻繁になったこともありがたいと感じています。

気にかけてもらえることにも感謝しており、移住して良かったなと強く思うのは、近所付き合いや「農のある丁寧な暮らし」ができることだと感じています。

実際に野菜やお米なども作っていらっしゃるんですか?

そうですね。
お米は、まだ本格的ではありませんが少し作っていて、畑では大豆やトマト、マイクロキュウリ、カボチャなど簡単な野菜を育てています。
将来的には畑を縮小して、田んぼや麦などを育てたいと考えています。

今後の夢や目標

今後の夢や目標について教えてください。

今は「コニギリ」というお店をやらせてもらっていますが、自分がずっと店頭に立つイメージはあまりありません。

私は移住者なので、この場所が永続的に続いていく形を考えた時、街の人たちが運営できるような場所になるのが自然だと思っています。

まずはその土台作りをさせてもらいたいですね。

また、米作りを続けたいという気持ちも強いです。

ただ、一人で大量に作業をするのは限界があるので、少しでもそういったサイクルを作れる人が増えれば良いなと。

このライフスタイルを発信して共感してくれる人が一人でも二人でも増えれば、私の目標は達成されたと言えます。それが直近の目標です。

移住を考えている方へ

これから宍粟市のような地方に移住を考えている方にメッセージをお願いします。

田舎に対して「ゆったりしていて、のんびりしている」というイメージを私も持っていましたが、実際に移住すると、地に足のついたことをしないと、そもそも受け入れてもらえないという現実があるなと感じました。

この1年で学んだのは、人として間違っていることや外れたことをしていると、しっかり叱られるということです。

しかし、その先に認められた時には、助け合いの世界が構築されていくんだなと実感しています。

自分の今までのだらしない部分や改善が必要な部分に向き合うことができるのは、都会より田舎だなと感じています。

周りと協調しながら、自分がどう貢献できるかを考えることが大事です。

最初は若者が来たことでチヤホヤされるかもしれませんが、それだけでは続かないので、その後どうやって自分がその場所で役立つかを考えることが、田舎で暮らす上では非常に大切だと思います。

もし移住を考えている方がいらっしゃれば、そういった心構えで入ると、しっくりくるのではないかと思います。

▪️情報

HAGAKONIGIRI -ハガコニギリ-:@haga_konigiri
HAGA TOWN:@haga_informationcenter