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プロフィール
お名前:淵上良子さん
出身地:佐用町
現住所:宍粟市山崎町三谷
職業:ピラティスインストラクター、森林セラピーガイド
年代:50代
移住年月:2000年
宍粟の森に惹かれて——森林セラピーガイド
今回お話を伺ったのは、宍粟市山崎町三谷に暮らす 渕上良子(ふちがみ・よしこ)さん。撮影場所は、森林セラピーのコースにもなっている 国見の森公園。森を歩きながら、移住の経緯や暮らし、森林セラピーの魅力を語っていただきました。
インタビューの様子は YouTube でも公開中です。
ぜひ動画とあわせてご覧ください。

自己紹介
本日はよろしくお願いします。まず、自己紹介をお願いします。

渕上良子といいます。住まいは宍粟市山崎町の三谷という自治会のところで暮らしています。
肩書としては、地元でピラティスのインストラクターとしてレッスンをさせていただいていて、その合間に森林セラピーガイドというボランティアを、ちょこちょこさせていただいています。

今日はまさに、森林セラピーガイドもお願いする形で、国見の森公園の展望台がある場所に来ています。そんな場所で撮影させていただいていますが、さっそくお話を伺っていきたいと思います!

移住前はどこで、どんな暮らしを?
宍粟に移住する前、どこでどのようなことをされていたんでしょうか?
生まれは宍粟市の隣の町、佐用郡佐用町です。
宍粟市山崎町にある高校を卒業して、家を出て大阪の方で就職しました。そこで出会った主人と結婚して、結婚した時は尼崎市に住んでいました。主人は尼崎の人なので、そこで暮らして、子どもも生まれて。
そこから、宍粟へ?
上の子が小学校に上がったぐらいの時期に、「田舎の方で暮らしながら子育てしたい」という希望があって。主人も賛同してくれて、移住先を探すことになりました。
私の実家もすごく田舎なので「実家の近くで探そう」という話になって、住まいを探している時に、山崎町で仮住まいできる場所をご紹介いただいたんです。
まず山崎町に一度住んでみて、そこから今の三谷へ、という流れだったんですね。
はい。最初は賃貸で1年ほど住んで、その後「空き家があるよ」と今住んでいる三谷の村の空き家を紹介していただきました。
そこは主人が一目で気に入って、すぐに「ここにしよう」と決めました。

村の方の反応はどうでしたか?
多分、私たちより村の人たちの方がびっくりされたと思います。初めてのことだったみたいで、当時は村の規約もなかったそうなんです。後から「戸惑った」と聞いたりもしました。
でも、皆さん良くしてくださって、近所の方とも仲良くさせてもらって、今は村での暮らしを楽しんでいます。
移住の一番の理由は「子育て」
聞き手:移住の一番の理由は、やっぱり子育てですか?
そうですね。子どもたちも自然や山が好きで、実家に帰るたびに「こういうところが好き」って言っていたんです。
それもあったし、主人も宍粟の自然の豊かさをすごく気に入って。都会っ子なので嫌がるかなと思ったんですけど、三谷の村を紹介した時に本当に気に入って、即決でした。
尼崎での暮らしはどうだった?
尼崎に住んでいた頃はどうでしたか?便利な面もあったと思います。
便利さは本当に魅力でした。大阪や神戸にもアクセスが良くて、買い物も自転車で少し行けば大きな市場やマーケットがたくさんあって、住みやすかったです。
でも、周りに自然がほとんどないことや工場地帯が多いこともあって、空気が少し…私には合わなかったんです。

その感覚が、移住の決め手に?
一番の決め手は、正直「自分自身が山に戻りたい」という気持ちが強かったことです。都会に出たことで、その気持ちがより大きくなって。
今は“水を得た魚”みたいな気持ちで過ごしています。住めば住むほど自然の良さを感じて、ありがたさや魅力に感動することが増えていきました。

宍粟は森林が多いですもんね。
宍粟市は面積の9割が森林と言われています。その恵みを十二分に受けて、味わいながら暮らせることに、幸せを感じています。
森林セラピーとの出会い
森林セラピーガイドを始めたきっかけは何だったんですか?
私が見つけたというより、会社勤めをしていた時期があって、その会社が地元の温泉宿泊施設だったんです。
そこで上司が「森林セラピーガイド募集」を知って、宿泊施設と組み合わせた仕事を考えていたみたいで、「ガイドどう?」と声をかけてくれました。私も自然に関わることをやってみたい気持ちがあったので、受けてみたのがきっかけです。
森林セラピーとは?
森林セラピーは、森の中をゆっくり歩きながら、足裏の感触・音・香り・呼吸など五感に意識を向けて心身を整えるプログラムです。渕上さんは「血流が良くなる、血圧が安定する、ストレスをやわらげて自律神経を整えるといった効果を感じてもらうために行う」と話します。
セラピー中は、どんぐりを踏んだときの音や感触を味わったり、あえて無言で歩く時間をつくったり。さらに杉や檜などの香り成分「フィトンチッド」を深く吸い込み、森の空気を体に取り込んでいきます。呼吸法も大切で、腹式呼吸でゆっくり吐いてから吸うことで、よりリラックスしやすくなるそうです。


宍粟での子育ては「しやすかった」
移住してから、長く宍粟で子育てをされてきたと思います。子育て環境は、改めて振り返るとどうでしたか?
もう無我夢中でやってきたので…正直どうだったかなと思うんですけど、子育ては「しやすかった」と思っています。
子どもたちは家の周りで自由にのびのび遊べましたし、息苦しさみたいなものが少なかった。安全面で公園に連れていけない…みたいな話を今は聞きますが、当時はそこまでではなくて、ある意味“野放し”で育った感じです。
もちろん大変なこともありつつ、トータルでは「ここでよかった」と。
はい。もちろん良いことばかりじゃないですが、トータルでここでよかったなと思っています。
子どもは二人とも今は家を出て、それぞれの生活をしています。
移住を考える人へ:大事なのは「ビジョン」と「地域との関わり」
これから移住を考える人に、アドバイスをお願いします。
どこに住むかは、その人が思い描くイメージや「こんな暮らしがしたい」というビジョンに合う場所が一番いいと思います。
子育てなら、どういう環境で子育てしたいか。自分のイメージに合うかどうかが大事です。
移住先で暮らしている地域の人たちと、どう関わっていくかも大事です。見ず知らずの人がコミュニティに入っていくわけですから。
助けてもらわないと生活が本当に大変なので、コミュニケーションの作り方は考えて動いた方がいいと思います。
さいごに
本日は、宍粟市に移住をされて、森林セラピーガイドとして活動されている渕上さんにお話を伺いました。移住の経緯から、今の暮らし、子育て、そして森林セラピーの魅力まで、本当にありがとうございました!
いきなり移住するのは不安…という方も、まずは森林セラピーで宍粟を訪れて、空気を感じてみるのもおすすめです。興味のある方は、ぜひ一度体験してみてください。
関連情報
・森林セラピーガイド:https://shiso.or.jp/therapy
・Y’sピラティス(ピラティスインストラクター)
Instagram:@y.s_pilates
レッスン:週2回(木 19:00〜20:00 / 土 14:00〜15:00)
無料体験:公式LINEから受付中