目次
プロフィール
お名前:都留まりよさん
出身地:埼玉県
現住所:宍粟市一宮町
職業:藍ある暮らし(藍染・草木染)
年代:30代
埼玉県から宍粟市へ
この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。
今回話を聞いたのは、地域おこし協力隊の制度で埼玉県から移住し、「藍ある暮らし」という活動名で藍染・草木染をされている都留まりよさんです。
宍粟市に移住した経緯、現在の暮らしや魅力について語っていただきました。
インタビューの様子はYouTubeにもアップされています
移住のきっかけは?
移住のきっかけは何ですか?
大学時代、放置された森林の管理などを行うボランティア活動をしていました。
その活動地が現在私が住んでいる宍粟市一宮町の染河内でした。
当時は東京に住んでいましたが、染河内のようなところで暮らしてみたいという想いあり、移住に至りました。
現在の主な活動内容は?
現在の主な活動内容は何ですか?
私の活動の中心は、藍染と草木染にあります。藍染の発祥の地と言われてる播磨の地で自分で藍を育て、藍染をする活動を行っています。
夏場は、発酵による藍染を自分で育てた藍を使って行っています。
冬場は温度管理が難しくなるため、インドから仕入れた藍を使って、それも多少の発酵を利用して染めています。
また、藍染や地域の草を使った草木染のワークショップを小学校や興味ある団体向けに開催しています。
藍染とは
そもそも藍染とは何でしょうか?
「藍」とは、青色に染まる天然染料です。
この青色の色素は藍の葉に含まれており、発酵によって引き出され、布を染めることが可能になります。
日本では、紅花や藍のような天然染料になります。
藍に他の染料を重ねて染めることで、緑や紫など様々な色を出すことも可能です。
藍染は青色だけでなく、多彩な色に染めることができます。
草木染とは
草木染とは何でしょうか?
「草木染」とは、植物や貝、苔などから色素を得て布や様々な物を染める技法です。
この総称として「草木染」と呼ばれています。
藍染は藍という特定の植物から染めるのに対し、草木染はより幅広い素材を使用します。
藍染・草木染を始めたきっかけ
藍染・草木染を始めたきっかけは?
以前バックパッカーとして旅をしていた時期がありました。
関東出身なので、関西地方とは縁がなかったのですが、ダーツの旅のようにサイコロを振って行先を決め、たまたま徳島に行きました。
徳島ではヒッチハイクや人の家を転々とする中で、藍染をする人に出会い、その時に出会った方が、季節の色をテーマに藍染をする活動をされていて、その人柄に惹かれました。
その方は後に師匠となり、草木染や藍染に対する強い憧れが生まれました。
その経験が、自分の求めていた生活とのつながりを感じ、草木染と藍染の世界へ飛び込むことになりました。
染河内の森のようちえんという場所で、ワークショップも開催しています。
今年はお休みしていますが、通常は月に1回、畑作業やフェイスクリーム作り、お茶のブレンドなど、自分の暮らしに近いものを手作りするコースを提供しています。
また、草木染体験をプライベートレッスンで行っており、特にお子さんたちに体験してもらいたいと考えていて、アットホームな雰囲気でレッスンを行っています。
このように地域の場所を活用しながら、藍を生業にしているところです。
今後の夢や目標は?
今後の夢や目標はありますか?
「藍ある暮らし」という屋号を立ち上げ、個人事業主として活動を始めました。
私にとって、商品を売ることと同じように、体験、記憶、思い出を提供していきたいと思っています。目で見る、匂いを嗅ぐ、音を聞く、味わう、これらは思い出と密接に関連していると考えています。
特に「味」の面では、藍を使ったお菓子やお茶作りに着手しています。
私たちは、五感と思い出をテーマに取り組んでいます。
移住を考えている方へメッセージ
移住を考えている方へアドバイスやメッセージをお願いします。
田舎では、小さなコミュニティ内で人間関係が濃密になりがちで、仕事においても、特定のことに集中することが多くなると思います。
これは悪いことではありませんが、気分転換も重要です。
大阪や神戸へは高速バスで2時間半以内、城崎温泉や日本海へは約1時間半でアクセスでき、自然の中でリフレッシュしたり、街に出て気分を変えたりすることがしやすい土地だと思います。
そういう意味でも宍粟市をおすすめしたいと思います。
今回は藍染・草木染をされている都留さんにお話を伺いました。
ありがとうございました!
情報
▪︎藍ある暮らし
Instagram:instagram.com/i_aru_kurashi/
HP:https://i-aru-kurashi.amebaownd.com/