目次
プロフィール
お名前:上長 淳哉さん
出身地:宍粟市→姫路市
現住所:宍粟市一宮町
職業:株式会社 安積営農
年代:30代
宍粟市へUターン移住
この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。
今回話を聞いたのは、一度は兵庫県姫路市にサラリーマンとして働いた後、地元の宍粟市にUターン移住し、お米の生産をされている上長さんです。
宍粟市に移住した経緯、現在の暮らしや魅力について語っていただきました。
インタビューの様子はYouTubeにもアップされています。
Uターン移住のきっかけは?
Uターン移住のきっかけは何でしょうか?
中学校卒業までは、宍粟市の一宮町に住んでいましたが、高校進学を機に姫路の方に進学し、卒業後は姫路の会社でサラリーマンとして働いていました。
しかし、25歳の頃に地元が元々こちらだったことから、いずれは帰郷して家を継ぐなどの考えがあった為、できるだけ早いうちに帰郷しようと考え、25歳の時にUターン移住を決断しました。
安積営農とは?
安積営農について教えてください
現在、田んぼの面積13町分(甲子園のグラウンドが13個分ほどの大きさ)を維持管理しており、基本的にはそこで作ったお米などを生産販売しています。
現在はお米の生産に特化していますが、時にはじゃがいもの生産も行い、農協の直売所に出荷しています。
メンバーは、私と農業女子の従業員が1名、そして繁忙期にはアルバイトの方が1人加わり、計3名で活動しています。
ブランド米 安積の煌めき
去年から地域ブランド米として、地域で生産されたお米を管理し、ブランド化しようという取り組みを始めました。
その中で完成したのが「安積の煌めき」というお米です。
このお米には4つの品種があります。
①お米の王様「コシヒカリ」
もっちりとした粘り気と強い旨みが特徴です。
和食に合うお米として、有名です。
全国各地で食べられているお米です。
②カルシウムたっぷり「コシヒカリカルゲン米」
カルシウム肥料で栽培することで、コシヒカリの甘味・旨味がさらに強くなったお米です。
食味値も高く、非常に美味しいお米です。
③食べてにっこり「あきだわら」
コシヒカリを超えるお米として誕生し、コシヒカリの産地で栽培が増えています。
カレーや炒飯に合い、あっさりした食感です。
④お米の姫様「きぬむすめ」
粘りが強く、柔らかい食感が特徴です。
あっさりとしていて甘味が強い極良食味米です。
炒飯や炊き込みご飯に合い、人気ある米です。
6合サイズにして食べ比べセットという形で販売してます。
就農する際に大変だったこと
就農する際に大変だったことはありますか?
私の場合は、営農組合という組織に雇用就農という形で入りました。
就農する際にはやはり多くの不安があり、自分が作った農産物が人々に受け入れられるのか、販売できるのかという不安が特に大きかったです。
作物を育てたとしても、それが売れなければ収入になりません。
この点が、多くの農業初心者が最初につまずくところだと感じています。
私の場合は、お米はまだ一般的に食べられる食品でしたので、最初は近所の方や知人を中心に販売を始め、口コミで広がっていきました。
その結果、現在ではかなりの規模に成長しましたが、最初の販路拡大が一番大変だったという印象です。
収入の変化
現在の収入について、以前のサラリーマン時代と変化はありますか?
私の場合、独立した当初は耕作面積があったため、サラリーマンをしているよりかは、困らないくらいにはなっています。
また、国の制度として新規就農者への支援や無利子の借り入れ、融資などもあり、これらを上手に活用することで所得を守ることができています。
我々の農業では、一般的に3月から10月末までが農繁期と呼ばれ、この期間は土日を問わずほぼ毎日仕事をしていますが、農閑期である11月から2月末までは比較的時間が取れるため、旅行や研修などの活動を行っています。
私の考え方としては、サラリーマン時代と異なり、1年間働いて収入を得るのではなく、半年間の労働で1年間の収入を得るという考え方をしています。
そのため、土日や休日にも働くことがありますが、オン・オフの切り替えがはっきりしているため、仕事とプライベートのバランスが取れています。
現在の収入は、サラリーマン時代と比較して大きな変化はありませんが、時間を有効に活用できることでさまざまなことにチャレンジする機会が増えました!
移住・就農を考えている方へ
田舎に移住や新規就農をしたいと考えている方々へのメッセージをお願いします。
まず、自分の根っこがどこにあるか、ということは非常に重要だと思います。
現実に叶うことと夢で終わることがあるんですけど、自分の根っこがあれば、絶対叶うと思っています。
やってみたいと思っていることに関して、ずっと思っているのではなく、失敗してでもやる!それがいつかは花が咲くと信じています。
移住や就農を考えている方々には、悩んでいるくらいなら、もっといろんなことを見て、地域のメリットや楽しみ、辛さなども体験することで、移住や就農に対する理解が深まり、その道に進むことができると思います。
本日は株式会社 安積営農の上長さんからお話を伺いました。
もし宍粟市に移住して農業に興味をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ当社にお声をかけていただければと思います。
アルバイトや作業体験を通じて、主にお米作りを体験していただける計画もあります。
農業を通じて自分で育てた作物を食べることで、幸せな気持ちになっていただきたいと願っています。もしご興味があれば、お気軽にお電話やDMでご連絡ください。
情報
▪︎株式会社 安積営農
Instagram:https://www.instagram.com/azumirice