プロフィール

お名前:石橋 雄一郎 さん
出身地:宍粟市→京都府(Uターン)
現住所:宍粟市一宮町
職業:cafe ニュートラル
年代:30代
移住年月:2014年

宍粟市へUターン移住

この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。

今回話を聞いたのは、一度は宍粟市から京都府へ出た後、宍粟市へUターン移住し、cafeニュートラルを経営されている石橋 雄一郎さんです。宍粟市に移住した経緯、現在の暮らしや魅力について語っていただきました。

インタビューの様子はYouTubeにもアップされています。

自己紹介とカフェ「ニュートラル」の紹介

石橋優一郎と申します。出身は宍粟市で、現在はここで「ニュートラル」というカフェを運営しています。よろしくお願いします。

カフェには本当に少しの席と、少しだけ雑貨を置いています。
雑貨は友達のお母さんが作っているレジンアクセサリーです。

また、友達がデザインしてくれたオリジナルの服も取り扱っています。

普段のメニューとしては、主にケーキとドリンクがメインです。今後はランチメニューを増やしていけたらと考えています。

カフェオープンまでの道のり

以前、地元のカフェでアルバイトをしていたとき、ずっとカフェを開きたいという話をしていました。

ちょうどその時、そのカフェのオーナーがカフェを閉じるということで、店舗を使ってみないかと声をかけてもらいました。

まさか自分がその場所を使うとは思っていませんでしたが、カフェをしたいという夢があったので、出会った人に「いつかカフェを開きたい」と話していたところ、その中の一人が声をかけてくれました。

知り合いの方がカフェを辞めるので、そのテナントを使ってみないかということで、借りることになりました。

購入したのではなく、今は借りている状態です。
具体的な金額は事情によりお伝えできませんが、家賃もかなり破格で借りることができています。

関係性の中で、借りることで、本来かかる費用よりも安く場所を借りることができているんですね。

手作りのケーキ

すべて手作りのメニューで、特にケーキは濃厚な味わいが特徴です。ケーキは店内でもお召し上がりいただけますし、持ち帰りも可能です。

お店が閉まっている時でも外の自動販売機で購入できますので、24時間ご利用いただけます。

自動販売機ではプリンやガトーショコラをメインに、季節のフルーツを使ったケーキも取り揃えています。ドリンクも販売しており、ケーキと一緒にフォークもついてきますので、ぜひお試しください

宍粟市に移住する前は?

私が移住する前の話ですが、高校は市内の高校に通い、その後京都の調理専門学校に進学しました。

卒業後は京都市内の日本料理店で働いていましたが、すぐに地元に帰ってきました。日本料理の世界は大変で、社会勉強にはなりましたが、心が折れて帰ってきた感じです。やはり田舎の生活は不便な面もありますが、暮らしやすさを感じました。

田舎の方が暮らしやすい

都会の生活は時間がとてもせわしないですね。電車の時間などもそうですし、一日の時間が分刻みで動いているような感じがします。

田舎では時間の流れが緩やかで、一日の流れがゆったりとしているのを感じます。時間通りに動いていても、都会のようなせわしなさは感じません。

カフェ経営と生計事情

カフェをこういう田舎町でオープンして、生計を立てるということについてですが、どうやってうまくやりくりしているかお話しします。

カフェの営業は週末が中心ですが、各地のイベントにも出店して、自分が作ったお菓子やその場でドリンクを提供することもあります。このように、カフェの営業だけにこだわらず、他の仕事も合間合間に入れて収入を得ています。

カフェ以外の収入源についてですが、田舎では人手不足が深刻です。

長期で雇うことが難しい方も多いので、短期間だけ人手が欲しいというところで働くこともあります。

例えば、地元の個人経営のお店で作業を手伝ったり、自分で農業をして収入を得たりと、様々な方法があります。

田舎に移住した際には、生計をどう立てていくかという不安もあると思いますが、地元の人と繋がりながら別の収入源を見つけることで、カフェの経営も安定させることができます。

他の仕事をすることで新しい人と繋がり、その人がカフェを利用してくれることもあります。すべてが最終的には繋がってくるので、これが田舎の良いところだと思います。

カフェを拠点に広がる仕事の可能性

考え方によっては、カフェを常に開いているからこそ、そこから別の仕事が広がるという考え方もあります。

例えば、ここでお客さんとして来ていただいた方と話していると、「普段はこんなことをやっています」と話す機会があります。

それを聞いた方から「じゃあ、今度一日だけ手伝ってほしい」という依頼が来ることもあります。本当に無駄になることは一つもないと感じます。

もちろん、カフェ一本で生計を立てている方もいらっしゃいますし、それで稼いでいる方もいます。しかし、人それぞれに合ったやり方があると思います。
僕は本当にいろいろなことをしたいタイプの人間なので、今のやり方が自分に合っていると思っています。

田舎町への移住を考える人へのメッセージ

最後に、移住を考えている人や田舎でカフェをしたいと思っているような方へのメッセージやアドバイスをお願いします。

カフェを開業することは最初はすごくハードルが高いように思えるかもしれませんが、意外とそうでもありません。

実際に踏み込んでみると、ハードルは意外と低いです。そこからどうやって続けていくかは、自分一人の力では到底できないことなので、周りの人に助けてもらいながら、地域の人と協力しながらやることが大切です。

一人でやっていこうとするのではなく、せっかく田舎に来てやろうと思ってくださる方がいるなら、地域との距離感を大事にしながらやることが一番うまくいくのかなと思います。

関連情報

▪︎cafeニュートラル
Instagram:@_neutral.29
〒671-4131 兵庫県宍粟市一宮町安積78
080-2441-0983