プロフィール

お名前:坪井里桜さん
出身地:岡山県→香川県
現住所:宍粟市波賀町
職業:ラーメン星と月 スタッフ
年代:20代
移住年月:2023年

大学を中退し、宍粟市へ

この記事では、兵庫県宍粟市で新しい人生をスタートした先輩移住者の貴重な体験談をご紹介します。

今回ご登場いただくのは、宍粟市波賀町の魅力に惹かれ、大学を中退してまで移住を決意された坪井里桜さん。移住に至るまでの紆余曲折や、田舎暮らしのリアルな魅力について語っていただきました。

インタビューの様子は、YouTubeにも公開しています。

まずは自己紹介から

こんにちは!まずは自己紹介をお願いしてもいいですか?

こんにちは。「星と月」でスタッフをしている坪井里桜です。

「星と月」はどんなお店?

店内の雰囲気や、お店のメニューについて少し紹介してもらえますか?

店内は25席ほどあって、ラーメンのメニューには全部、天体にちなんだ名前がついてるんです。

「地球ラーメン」とか「木星ラーメン」とか。

あと、隣には“離れ”もあって、そちらは30人までの貸し切りができる空間になっていて、鍋料理やコース料理なども楽しめるようになっています。

2023年夏に移住。きっかけは一杯の料理

いつからここで働いているんですか?

2023年の8月からなので、もう1年半くらいですね。最初に波賀に来たのはその年の2月で、同い年くらいの若者たちと一緒に来たのがきっかけでした。

そこから移住までつながったんですね?

はい。その時に開いてもらった懇親会で、今のオーナー・原田さんが料理を出してくださって、その料理が本当に美味しくて、感動して。

「めっちゃ美味しかったです!」って話しかけに行ったら、大学の悩みも聞いてくれて、「じゃあ、また遊びにおいでよ」って言われて…。

それからちょこちょこ波賀に来るようになって、こっちの生活が楽しすぎて、気づいたら「何のために大学行ってるんやろ?」って思うようになって。

それで、2回生の夏にとりあえず休学して、移住することにしたんです。

波賀町の人たちの“見返りを求めない愛”

波賀に来て、どんなことが印象に残ってますか?

とにかく人があったかい!本当に驚きました。血縁関係もないのに、でっかいバームクーヘンくれたり、たい焼きくれたり。

“見返りを求めない愛”ってこういうことかって。そういう人たちがいる場所に住んでみたいな、って思ったんです。

寒さと水道トラブルと“助けて”を言える力

移住後、苦労したこともありますか?

最近なんですけど、水道が凍っちゃって破裂しちゃったんですよ…。

どうしようもなくて、知り合いに「水道屋さん知らん?」って電話かけまくって。

そしたらたまたま後輩が設備屋さんやってて、すぐ来てくれて応急処置してくれて…本当にありがたかったです。

どれだけ助けを求めることが出来るかが大切ですね!

坪井さんの一日と「ぷぷぷりん」

今はどんな一日のルーティンをされていますか?

朝は8時ごろに起きて、9時前にはお店に入って仕込みを始めます。11時に開店して、14時半に閉めた後はまかないでラーメンを食べて(笑)。

夕方は、自分が作ってみたい料理の試作をしたりしてます。最近はプリン作りにハマってて…!

プリン?

はい、「ぷぷぷりん」って名前のプリンです(笑)。

市川町の平飼い卵と、花見糖っていうお砂糖と牛乳だけで作ってて、すごく好評なんです。週末限定で出してます。

子どもたちにも喜んでもらえてて、嬉しいです。

これからの目標と、料理への思い

今後やっていきたいことはありますか?

居酒屋メニューをもっと充実させていきたいですね。
4月からは、海鮮やおばんざいの小皿料理も出す予定です。

今の目標は「魚をもっときれいにさばけるようになること」。

その魚の命を無駄にしないような料理をつくりたいんです。「食べてもらえてよかった」って、魚が思ってくれるような料理を。

◆ 原点は家族の料理、イベントでの感動

料理の原点って何だったんでしょう?

父が調理学校に通ってて、誕生日にお寿司握ってくれたり、母もお弁当やお菓子作ってくれたりして、小さい頃から料理に囲まれてました。

でも、一番大きなきっかけは、とあるイベントで100人分の料理を作った時。

その時に「ありがとう」「美味しかった」って言ってもらえて、それがすごく嬉しかったんです。

自分の幸せって、料理を作ることそのものじゃなくて、作ったものを食べてもらって、その人が笑顔になることなんだって思ったんです。

それを仕事にしたいってなったら、やっぱり料理人だなぁって思いました。

これから移住したい人へ、20代の目線から

最後に、これから移住を考えている人へメッセージをお願いします。

とりあえず飛び込んでみるべし!

私も本当に何も考えずに来たんです。
でも、こうして楽しく暮らせてるから、「やってみたい」と思ったらやってほしい。

住みたいと思ったら、とりあえず住んでみてください。

20代ならガンガン行こう!ということですね!

編集後記

坪井里央さんのお話から伝わってきたのは、「料理で人を笑顔にしたい」という真っすぐな気持ちと、波賀町の人々の温かさでした。

“何かを始めるのに、完璧な準備は必要ない”。
彼女の「とりあえず飛び込んでみる」という言葉は、きっと多くの人の背中を押してくれるはずです。

次回も、田舎に生きる人たちのリアルな声をお届けします。

関連情報

🍜「星と月」
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・Instagram:hoshitotuki.haga