お名前:菊地星周さん
出身地:神奈川県生まれ・宍粟市育ち
現住所:宍粟市内
職業:カメラマン/アナウンサー/観光大使
年代:30代
移住年月:2020年
目次
東京から宍粟市へUターン移住
本日は兵庫県宍粟市山崎町にお住まいの菊地星周(きくち・しゅうせい)さんにお話を伺います。カメラマン、アナウンサー、そして観光大使という三つの顔を持ち、独自の発信スタイルで宍粟の魅力を伝えている菊池さん。
今回はその活動の裏側や、宍粟での暮らしについて深くお話を聞かせていただきます。
インタビューの様子は YouTube でも公開中です。
ぜひ動画とあわせてご覧ください。

自己紹介 ― カメラマン・アナウンサー・観光大使という三刀流
まずは自己紹介をお願いします。
こんにちは。菊地星周と申します。普段はカメラマンとして活動しながら、「しそうチャンネル」という番組でアナウンサーをしています。
さらに、宍粟市観光大使として市外でPRも担当しています。いわば“二刀流、三刀流”みたいな感じです。大谷選手のように(笑)。
バンドマンからカメラマンへ
カメラマンとしての活動はどのように始まったのですか?
最初はスチールカメラマンから始まりました。東京で活動していた頃は、バンドマンやモデルの仕事もしていたんです。


ある日ライブ撮影の現場で「映像も撮れない?」と聞かれて、勢いで「撮れます!」と(笑)。
それがきっかけで映像の世界に入り、写真と映像の両方を手がけるようになりました。
そこからはコンサート撮影、アーティストの写真集、DVDジャケットなど、幅広く撮らせていただくようになりました。
あの頃の経験が、今の僕の“表現の軸”になっています。

北京留学が白紙に ― 人生を変えた「ギターとカメラ」
東京に行く前の進路も少し変わった経緯があったそうですね。
はい。高校を卒業した時、実は中国の北京に留学する予定でした。
父が北京で働いていたんですが、その直前に父の会社が倒産してしまって。
進路がすべて白紙になって、「どうしよう」と思った時に、とりあえず働こうと決めました。
居酒屋、スキー場、ゴルフ場……1年間でいろんな仕事を経験して、ある程度お金が貯まった時に「何か趣味を持とう」と思って、ギターと一眼レフカメラを買ったんです。
その時の小さな選択が、今の人生につながりましたね。

しそうチャンネルとの出会い
そこからどうやって宍粟に戻られたのですか?
母の実家が宍粟市なんです。高校生までは宍粟市に住んでいました。
東京で10年以上働いていた頃、「このまま関東だけでは難しい」と感じていて、地方での活動も視野に入れていたんです。
そんな時に「しそうチャンネルのカメラマンを探してるよ」と知人が教えてくれました。
当時の僕、髪がピンクで(笑)。履歴書を持って市役所に行ったら、第一声が「その髪色はちょっと…」でしたね。

でもなぜか気に入ってもらえて、少しずつ仕事を任せてもらうようになりました。
最初は1本の撮影から。気づけばアナウンサーまでやるようになっていました。

都会と田舎、両方100%経験して見えた“バランス”
東京では朝から終電まで働いて、常に人と光に囲まれていました。
一方で宍粟では、川の音や虫の声に包まれながら過ごす。
どちらも100%体験したからこそ、両方の価値を照らし合わせることができる。
宍粟の魅力は、何より自然。
川の水をそのまま飲めるくらいきれいだし、夏は泳げる。
河川敷こんなにゆっくり話しながら撮影できるなんて、東京じゃ絶対無理です。
夜は虫の声と川の音だけ。
風の匂いを感じながら歩いていると、「あ、ここジブリだ」って思います。
“自然を感じながら生きる”ということを、日常の中で味わえる場所です。

今後の夢や目標
今後の夢や目標はありますか?
今後は、東京で活動するアーティストやクリエイターを宍粟に招いて、自然の中でライブや撮影をしてもらいたいです。
逆に、宍粟の人たちが都会で自分たちを発信する機会も作りたい。
そうやって“行き来する関係”を育てたいんです。
宍粟に来た人が「こんなところがあるんだ!」と驚いてくれる。
そして宍粟の人が「東京ではこういうことをやっているんだ」と知る。
その双方向のやりとりが、地域の魅力をもっと広げていくと思います。
移住を考えている方へ
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
まずは一度、宍粟に来てほしい。
山崎町から一宮、波賀、千種へと進むにつれて自然が濃くなっていきます。
その変化を感じてみてください。
訪れてみて、最後は自分の判断になるんですけど、「いっそのこと住んじゃえよ!」
っていう、大人になると“ノリ”を忘れちゃうけど、それを思い出してほしいです。
関連情報
しそうチャンネル
https://www.city.shiso.lg.jp/soshiki/kikakusomu/hishokoho/tantojoho/sisoutyannenru/index.html