プロフィール

お名前:岡田さおりさん
出身地:小豆島
移住前:大阪
現住所:宍粟市波賀町(小豆島、大阪、宍粟市の三拠点生活)
肩書:自営業
年代:??代
移住年月:2025年

宍粟市波賀町。山々に囲まれ、四季の移ろいを身近に感じられるこの場所で、自然とともにある暮らしを少しずつ形にしている人がいます。

今回お話を伺ったのは、2025年3月に波賀町へ移住してきた岡田さおりさん。大阪、小豆島、そして宍粟を行き来する3拠点生活を送りながら、動物たちと暮らし、食や体、そして自然との循環を大切にした日々を重ねています。


インタビューの様子は YouTube でも公開中です。
ぜひ動画とあわせてご覧ください。

自己紹介

まず、現在の暮らしについて教えてください。

岡田さおりと申します。2025年3月に移住してきたので、まだ1年は経っていないですね。
その前は大阪に12年くらい住んでいました。今は波賀町を拠点にしつつ、大阪にも仕事で行っています。地元が小豆島(香川県)なので、小豆島にも帰ることがあって、完全移住というよりは3拠点で生活しています。

写真:小豆島(香川県)エンジェルロード

いきなり環境が大きく変わりましたね。

本当に真逆ですね。びっくりするぐらい自然がたくさんあって、逆にびっくりするぐらい買い物する場所がない(笑)。
でも、もともと小豆島で育っていて、山と海に囲まれた環境で18歳くらいまで過ごしていたので、やっぱり自然が恋しかったんです。

写真:宍粟市波賀町

「私、ここに住むな」直感で決まった移住先

宍粟市に来たきっかけは何だったんですか?

知り合いが「この辺りいいよ」と教えてくれたのがきっかけです。篠山や丹波のほうも見ていたんですけど、最終的にはご縁でしたね。
トンネルの少し手前だったかな、道に差しかかった時に、目の前に山がバーンと見えたんです。その瞬間に、「あ、私ここに住むな」って思いました。自分でも不思議なんですけど、結婚でいう“ビビビ”みたいな感じでした。

それはかなり強い直感ですね。

そうなんです(笑)。そこから家も見つかって、話がトントンと進んでいきました。
一宮町(宍粟市)のほうも見せてもらったんですけど、結局この家が一番ご縁がありました。

古民家の心地よさと、移住前にいちばん気になっていたこと

実際にお家にお邪魔して、すごく立派な古民家だなと感じました。

木の感じもいいし、天井が少し低めなのも落ち着くんですよ。畳の感じとか、お庭の雰囲気も好きで。最初はかなり荒れていたんですけど、「絶対いい家だな」と思っていました。

移住前に不安はありましたか?

ありました。一番の不安は“人”でしたね。
自然が豊かなことは分かっていたし、家も自分で見て決めていたので大丈夫だったんですけど、人との関係だけは住んでみないと分からないじゃないですか。そこが一番ドキドキしていました。

実際に住んでみてどうでしたか?

みんないい人でした。すごくほっとしました。
地域の方が「もうすぐここの枝垂れ桜が咲くから、きれいやで」って教えてくれたりして、ああ、いいところに来たなって思いました。

古民家だからこそ心地よい、共同生活のかたち

今はどんな暮らし方をされているんですか?

友人と一緒に暮らしています。一般的な家族の形ではないので、最初は地域の方にどう見られるかなとも思ったんですけど、意外と自然に受け入れてもらえました。

実際に一緒に暮らしてみて、どうですか?

思っていた以上に心地いいですね。
というのも、こういう暮らしって、都会の限られた空間でやるより、田舎の古民家みたいに広さがある家のほうが合っている気がするんです。

生活の距離が近すぎると、お互いに気をつかうことも増えると思うんですけど、古民家は空間にゆとりがあるので、ちょうどいい距離感で過ごせるんですよね。ずっとべったり一緒ではなくて、それぞれの時間もちゃんと持てる。そういう余白があるのが、すごく暮らしやすいなと感じています。

動物たちと一緒に暮らすうちに見えてきた「循環」

暮らしの中で、動物たちの存在も大きいそうですね。

そうですね。今はうさぎ、犬、うずらがいて、これからニワトリも増える予定です。
田舎に来たら、自然と生き物が増えていきました。自分でも“動物王国みたいになってきたな”と思うんですけど(笑)、でもそれがすごく自然な流れなんです。

どういうところに自然さを感じますか?

この自然の中にいると、生き物と一緒に暮らすことが特別なことじゃなく感じるんです。
しかも、ただ一緒に暮らすだけじゃなくて、循環が生まれていくんですよね。たとえば、うさぎの食べ残した牧草をうずらの巣箱に使えたり、うさぎのフンを畑の肥料にしたり。そうやって無駄なくつながっていくのが面白いです。

まさに循環のある暮らしですね。

田舎と都会、どちらもあるから分かること

3拠点生活ならではの良さはありますか?

ありますね。波賀町でしっかり心と体を整えて、また大阪に行く。すると大阪では大阪の刺激があるし、また波賀町に帰ってくるとほっとする。
どっちかだけじゃなくて、行き来しているからこそ、それぞれの良さが見える気がします。

自然の中にいることで、感覚も変わりましたか?

すごく変わりました。季節の匂いとか、空気の変化とか、そういうものをちゃんと感じられるようになりました。
大阪にいた時も便利で楽しかったけど、今は“自分の世界を整えられる暮らし”ができている気がします。

移住を考えている方へ

移住を考えている人に伝えたいことはありますか?

不安はあると思います。でも、思っている以上に来てみたら人は優しいし、助けてもらえることも多いです。
怖がらず、勇気を出して来てくれたらいいなと思います!

まとめ

岡田さんの暮らしは、「自然の中で暮らしたい」という素直な想いを形にしたものでした。大阪、小豆島、宍粟の3拠点を行き来しながら、それぞれの良さを感じ、自分にとって心地よいバランスで生活されています。

また、動物たちとともに暮らす中で生まれる“循環”や、古民家だからこそ成り立つ共同生活は、都会ではなかなか得られない魅力でした。

岡田さんの姿は、移住や新しい暮らしを考える人にとって、大きなヒントになると感じました。